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「柳瀬川縄文ロマン展」2019年11月2日~24日開催 縄文土器編 ホームページ公開版
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 はじめに

 
武蔵野台地の中央部、狭山丘陵から北東へ流れ下り、かつて荒川の大河へ通じていた柳瀬川とそれに合流する空堀川。これら河川沿いには河岸段丘が発達し、その湧水の恵みをえて、太古、数多くの縄文時代の集落跡が形成されていました。

 今回の展示は、清瀬市域の開発に対応して行なわれてきた、遺跡発掘調査で蓄積されてきた縄文式土器をテーマとし、自然と共生していた太古の思考を探求しようとするものです。

 縄文式土器にみられる、容器としての土器の造形と文様。その現代人を魅了する美しさには、彫刻や絵画にも通ずる精神のはたらきを得て発露した、過酷な自然と共生しようとした「野生の思考」が克明に描き出されているはずです。

 器面に粘土紐と線刻・縄目によって描くという、世界に類を見ない表現形態を発達させた縄文人。その文様に表わされた意味を追うため、本展示では、実物資料のほか、清瀬市郷土博物館で独自に開発した文様の展開写真を添え、文様構造をビジュアル化して解説しています。

 縄文時代中期勝坂式後半期から加曽利E式末期へ至る、500年間の小集団がつくりつづけた土器文様、そこにどのようなメッセージがこめられているのか? 見学者、それぞれの感性で「野生の思考」を求めてください。

清瀬市郷土博物館

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  展示景観



  №7・8 文様構造解析
   

 




 
  №9~11 文様構造解析 
  

 


  




※前型式の段階で個別に思考していた形状を、会意字的に組み合わせ、意味を拡張。
 
 
 №22~24 文様構造解析
    








  №25・27 文様構造解析
 











 №28・37 文様構造解析
  









 №29 文様構造解析

  





 「罍」の字形に表わされた原義と、類似する思考表現をもつ土器が出現
 
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